まるトク財務経理知識
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 << 在庫 その10 >>

     ◎◎ 在庫 まとめ ◎◎

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9回にわたった「在庫」の最終回です。
今回は、今までの重要ポイントを中心にまとめて説明します。


□ 在庫とは

在庫とは、将来の企業の生産活動や販売活動のために保有している資産のこ
とで、会計上は棚卸資産(たなおろし)と呼ばれています。


□ 在庫の種類 

在庫は、‘モノ’を扱っている企業には大変重要なもので、主には以下業種
が取り扱っています。
 ・モノを作っているメーカー(製造業)
 ・メーカー等から仕入れた商品を販売する小売業

在庫の種類は、
小売店が持っているような「商品」、メーカーで製造された「製品」のよう
な完成品以外に、製品を作っている途中の「仕掛品」や「原材料」等、いろ
いろとあります。

  
□ 在庫のメリット/デメリット (これが一番重要!)

たくさんのお客さんが欲しい商品を、たくさん持っていれば、たくさん販売
出来ます。
しかし反対に、在庫をたくさん持っていても売れなかったら、在庫を仕入れ
るためにかかった費用や、倉庫の管理費用を回収できず、収益の悪化や資金
のやりくり(資金繰り)に問題が生じます。

売上の見通しをよく考えたバランスの良い在庫を持つことが、重要ですね。


□ 在庫管理 

バランスの良い在庫を維持するためには「在庫管理」が必要で、大きく2つ
に分けられます。
 
1.日々、在庫からの出し入れと残高を正確に把握すること。そして例えば
  食品のような日が経つと鮮度が落ちたり腐ったりするような、品質の低
  下の確認や処分をします。

2.今後の需要予想(売上予想)を立て、その予想に沿って、商品の仕入計
  画を立てたり、製品の生産計画をたて、バランスの良い在庫水準を維持
  することです。  

これら両方の管理が出来ないと、適正な在庫を確保し続けることは難しいで
す。


ここからは、代表的なメーカーの、在庫の問題に対応する生産方式や、ビジ
ネスモデルについての説明です。

□ JIT(ジャストインタイム)生産方式

トヨタでも「在庫の削減」は重要な課題であり、約50年前から導入されて
いる手法で、簡単に言うと、必要な時に、必要な量だけ生産して在庫を極力
持たない生産管理手法のことです。

ここでのポイントは、心配だからと余裕をもって作るのではなく、後工程が
持っていった分だけ作る仕組みを構築するということです。

(言うのは簡単ですが、強い方針や信念が無いと出来ません) 


□デル・ダイレクト・モデル

PCメーカーである「デル」のビジネスモデルで、第一の特徴は、顧客から
のオーダーを直接受け、そのオーダーに合わせて外注から部品を調達して、
顧客毎にカスタマイズした製品を生産し、小売業者を介さずに直接販売する
ことです。

顧客の立場からすると、無駄を省いた仕様のパソコンを、流通業者の中間マ
ージンを無くして低価格出来ることです。

一方、デルからすると、受注生産となるので流通在庫や完成品在庫がゼロに
なり、売れない不良在庫を抱えるリスクを無くすメリットがあります。
更に完成在庫が無いため、生産から販売までの時間が短くなり、資金回収が
早くなります。