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 << 固定資産 その8 >>

    ◎◎ 減価償却 その7 (利益と減価償却費 4) ◎◎

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今まで、利益と減価償却費の関係についてのお話でしたが、
今回は、それに現金の動きも合わせて見てみましょう。


固定資産を保有する目的の1つに、売上を増やして儲けるための設備投資が
ありますね。
この設備投資をした結果を利益に反映するものが、減価償却費です。

また当然ですが、設備を購入するためには現金が必要となります。

具体的な事例で表したのが以下の数字です。

(ケーススタディ)
・300万円のソフトを購入
・ソフトの購入による収益が毎年100万円
・減価償却費の計算は、5年間同額(毎年60万円)償却する前提

□ 現金の流れ

 (万円)   1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 合 計
===============================
収益       100  100   100   100   100   500
購入額    ▲300    0    0    0    0   ▲300
_______________________________
現金の流れ ▲200  ▲100   0    100   200    200


□ 利益(定額法)

 (万円)   1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 合 計
===============================
収益       100   100   100  100  100   500
減価償却費  ▲60  ▲60  ▲60  ▲60 ▲60  ▲300
_______________________________
利益       40    40   40   40   40    200 


5年間でみれば、上下の表の結果は同じになります。

利益面では、毎年40万円の利益が発生しており、順調にみえます。

しかし、ソフト購入時に現金が300万円なので、資金面に余裕が無ければ、
投資をした3年間は厳しいですね。


実際、会社は上の表のような単純な仕組みではありません。
複数の商品を販売して、そのために設備を購入したり、原料を買ったり、給
料を支払ったりと、たくさんの取引から成っています。

お金の出入りは問題ないか?利益が出ているか否か?等、総合的に分析・判
断をして会社の運営を行っていく必要があります。


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 << 固定資産 その7 >>

    ◎◎ 減価償却 その6 (利益と減価償却費 3) ◎◎

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 減価償却 その3で紹介した「定額法」と「定率法」を覚えていますか?


 『バックナンバー』はこちらです
  → http://marutoku1.blog31.fc2.com/blog-category-8.html


これらは、毎年どの程度の金額を減価償却するか(減価償却の計算方法)の
違いですね。


この計算法の違いが、利益にどの程度影響するかを今回はお話します。



◇減価償却計算の事例

 先日説明した時と同じ事例での説明です。

 500万円の貨物車を購入した時のケースです。


 耐用年数:5年(定率法で償却率36.9%)
 残存価格:元の10%(=50万円)


        定額法    定率法    差異

 取得時 帳簿価格  5,000,000   5,000,000    
===============================================================
 1年目 償却費    900,000   1,845,000  ⇒ 945,000
     
 2年目 償却費    900,000   1,164,195 ⇒ 264,195
     
 3年目 償却費    900,000     734,608  ⇒ ▲165,392
    
 4年目 償却費    900,000    463,537  ⇒ ▲436,463
     
 5年目 償却費    900,000    292,660  ⇒ ▲607,340
     
 6年目 償却費       0       0
----------------------------------------------------------------
 合 計 償却費 4,500,000    4,500,000
 


定率法は最初は償却費が高く、徐々に償却費が低くなっていきますね。

5年間トータルで見れば、同額の償却費が発生するのですが、特に定率法
1年目の償却費(1,845,000円)はキツイですね。


ある商品の販売が好調なので、もっとたくさん作って売るために、追加で設
備を購入したとします。

結果的に思ったほど売上が伸びなかった時、営業マンは少しは売上が増えた
のだから、今までより少しは儲けも増えているだろうと思っているかもしれ
ません。

しかし、定率法での償却開始初年度など増産するための費用が大幅に増加し
た場合、多少売上の増加があっても、反対に利益が悪化する可能性がありま
す。

想定外に利益が悪化(特に赤字)すると、社内から厳しい批判が出てきます。

「償却費負担が大きくて。。。。」と説明しても、

経営者からは、「では来年は大丈夫なのか?」、「今のやり方で問題が無い
のか?」等と、厳しい質問・叱咤が予想されます。


会社が成長するには設備投資が必要ですが、投資のタイミングや金額の精査
も重要ですね。



テーマ:会計・税務 / 税理士 - ジャンル:ビジネス